「黒穂菌」が付着したマコモタケを手に持ち、焼酎「真菰」をPRする中沢社長

「黒穂菌」が付着したマコモタケを手に持ち、焼酎「真菰」をPRする中沢社長

長野県 長野市周辺

マコモタケの焼酎、長野で発売 「ポリフェノール豊富」

信濃毎日新聞(2017年11月10日)

 コメ生産などを手掛ける平成農園(長野市)は10日、イネ科のマコモタケの粉末を使った焼酎「真菰(まこも)」の販売を始める。粉末を使うことで、熱を加えてもマコモタケに含まれるポリフェノールが分解することなく、焼酎にも豊富に含まれるのが特徴という。

 平成農園は12年前から、休耕田だった市内約80アールの土地でマコモタケを無農薬栽培している。生食用に加えて、粉末化の技術を利用し、これまで化粧品や「まこも豆腐」、「まこもうどん」などを製造し、販売してきた。農園の中沢基(もとい)社長(73)は「健康で機能的な焼酎として売り出したい」と話す。

 10〜11月の寒暖差で繁殖する「黒穂菌」が付着したマコモタケを乾燥させて粉末化。黒穂菌が増殖するとポリフェノールが増すという。米こうじには、農園が栽培する特別栽培米「風さやか」を使用した。焼酎を醸造した芙蓉酒造協同組合(佐久市)の企画開発部長・依田昂憲(たかのり)さん(36)は「米のふくよかな甘みに加えて、他の米焼酎とは異なる爽やかさを感じられる」と話す。

 720ミリリットル入り1600円(税込み)。長野市信州新町の道の駅と、同市穂保の農産物直売所「アグリながぬま」で販売する。予約注文も受け付ける。問い合わせは平成農園(電話026・217・6868)へ。

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