南砺市利賀地域の山野を駆けるTOGA(トガ)天空トレイルランの第5回記念大会が、来年5月19日に開かれる。四つのコースのうち最長のロングは43.3キロと初めてフルマラソンを超え、累積標高も2806メートルと難度の高い設定とした。
大会は、過疎対策や2012年度末に閉鎖されたスキー場に代わる振興策として、地元各種団体でつくる実行委員会が2014年から実施してきた。出場者は当初の500人台から増え、今年は855人。舗装されていない山野の道や集落道などを組み込んだ多彩なコース設定と、休憩コーナーで山菜などを振る舞う温かなもてなしが集客の原動力となり、リピーターが約4割を占める。
地域活性化への貢献ぶりが評価され、16年にはスポーツ振興賞(スポーツ庁長官賞)と北日本新聞地域社会賞を受けた。
第5回大会はこれまで通り、利賀国際キャンプ場が発着点。ロングだけでなく、ミドル(35キロ)、ショート(21.9キロ)も延伸した。金剛堂山・登山口から上流側の砂利道や稜線(りょうせん)のコースを組み込んだ。
トライアル(12.1キロ)を含めた4コースはそれぞれ10、20、30、40キロ台に区分けされ、レベルに応じた選択がしやすくなった。記念大会と題し、ロングかショートの5回連続出場者に副賞を贈る。
野原宏史実行委員長は「参加してくれた人やスタッフへの感謝を忘れず、大会を運営したい」と話している。大会翌日の20日にはイワナ釣りやそば打ちなどを体験できるオプショナルツアーもある。
26日からランニングポータルサイト「RUNNET」で出場申し込みを受け付ける。問い合わせは市利賀行政センター内の実行委、電話0763(68)2111。北日本新聞社共催。