「世界一のクリスマスツリー」を作るプロジェクトに使用するため氷見市から運び出されたアスナロの木が13日、神戸港に到着した。14日からは運搬用に折り曲げていた枝を広げる作業に入る。17日に神戸メリケンパークで植樹式を行い、12月2日から26日まで点灯される。
プロジェクトの主催「そら植物園」(兵庫県川西市)の代表でプラントハンターの西畠清順さん(37)ら関係者30人がクレーンで木を船から降ろす作業を行った。
プロジェクトは神戸開港150年を記念して企画。主催者によると、生木を使うクリスマスツリーでは、米ニューヨークのロックフェラーセンターのツリーを超えて世界で最も高くなる。
木は10月20日に氷見市一刎(ひとはね)で掘り起こされた。9日、同所からトレーラーで高岡市の伏木港に運ばれ、船で神戸港に向けて出港。1100キロ以上を移動し、13日午後3時ごろ到着した。
神戸港で作業に立ち会った西畠さんは、アスナロの根がやや乾き、重さが約1トン減ったと話し「少し動かすにも神経を使う。早く水を飲ませたい。掘り出す時にも嵐に見舞われたが、無事に来てくれてほっとしている」と話した。