献茶式で、天心像の前で茶をたてる茶道表千家家元の千宗左さん=18日、越前町小曽原の越前古窯博物館(福井県提供)

献茶式で、天心像の前で茶をたてる茶道表千家家元の千宗左さん=18日、越前町小曽原の越前古窯博物館(福井県提供)

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表千家家元が岡倉天心に献茶

福井新聞(2017年11月19日)

 福井県越前町小曽原の越前陶芸村に県が開設した越前古窯博物館のオープンを記念する「天心茶会」が18日、同館で始まった。福井ゆかりの岡倉天心を顕彰する館内二つの茶室の開設を祝う献茶式があり、茶道表千家14代家元、千宗左さんが天心像に茶を供えた。盛大に茶席も設けられ、県内外の茶道家らが新たな茶の文化拠点の門出を盛り上げた。19日まで。

 同館は古代~近世の焼き物の研究や展示を行うとともに、「茶の本」を著し日本文化を世界に紹介した天心を顕彰する企画を展開。越前焼など県内の伝統工芸と茶の文化を融合して双方の振興を図っていく計画で、今回が企画の第1弾。初日は茶道関係者や県内政財界から約340人が参加した。

 茶室はともに京都伝統建築技術協会の中村昌生理事長が設計を手掛けており、その一つで献茶式会場となった「天心堂」正面の祭壇には県立美術館から借り受けた雨田光平作の天心のブロンズ像が置かれた。西川一誠知事が「伝統と文化を生かし、日本の良さ、地域の良さを発信したい」とあいさつ。参加者が静かに見守る中、千家元が濃茶と薄茶をたて、像に供えた後、全員で一礼した。

 館内や隣接する県陶芸館茶苑に濃茶、薄茶、煎茶の各茶席や、軽食を提供する点心席が設けられ、茶道家らが越前焼の器などを使って参加者をもてなした。

 館内の資料館では23日まで、天心が使ったとされる茶筅(ちゃせん)などの茶道具が展示されている。

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