立体部門の大賞受賞作「耀」に見入る来場者

立体部門の大賞受賞作「耀」に見入る来場者

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越中アートフェスタが開幕 県民会館

北日本新聞(2017年11月19日)

 「美の祭典 越中アートフェスタ2017」が18日、県民会館で開幕した。自身の内面を投影した絵画や写真、独自の技術を注ぎ込んだ書、工芸、ガラス造形など、平面と立体部門の入賞・入選作344点が並んだ。創作への熱い思いが込められた作品を鑑賞しようと、初日から美術ファンが続々と訪れた。22日まで。入場無料

 アートフェスタはジャンルの垣根を取り払った美術公募展。2006年に始まり、12回目を迎えた。平面、立体の2部門に458点が寄せられ、一線作家や大学教授、美術館長らが審査。今回から複数応募が可能となり意欲作が増え、入選率は前回から15ポイントアップの75・1%となった。

 初日は、入賞者と審査員が対話形式のギャラリートークを行った。洋画「腐敗、朽(く)ちす」で越中アート大賞・北日本新聞社長賞に選ばれた富山大芸術文化学部3年の池田愛花里(あかり)さん(21)=高岡市守護町=と、工芸作品「耀(よう)」で同賞を受賞した陶芸家、中山朱津子(あつこ)さん(50)=射水市二口(大門)=を中心に、それぞれが制作技法や創作への思いを語った。

 開会式では、石井隆一知事と板倉北日本新聞社長が「富山のアートシーンの新しい風が、会場の隅々にまで吹いている。多くの方に足を運んでいただきたい」とあいさつ。実行委員長の山本清県美術連合会長が受賞者に期待の言葉を掛けた。加藤淳県芸術文化協会長と高野博之県文化振興財団専務理事が加わり、テープカットした。表彰式もあり、大賞の2人に賞状と副賞10万円が贈られた。

 県と県芸術文化協会、県美術連合会主催、県文化振興財団、北日本新聞社共催。

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