湯の丸高原に完成した全天候型トラックで、子どもたちと走り初めをした野口みずきさん(左)と高野進さん

湯の丸高原に完成した全天候型トラックで、子どもたちと走り初めをした野口みずきさん(左)と高野進さん

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湯の丸高原に全天候型トラック完成

信濃毎日新聞(2017年11月19日)

 2020年の東京五輪を見据え、東御市が標高約1730メートルの湯の丸高原に整備を進めていた1周400メートルの陸上競技用全天候型トラックが完成し、18日、関係者が参加して記念式典があった。市が同高原を高地トレーニングの拠点とするためプールの建設構想などとともに進める中核施設。この日はアテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさん、陸上男子400メートルでバルセロナ五輪に出場した高野進さんが、小雪が舞う中で市民らと走り初めをした。

 トラックは群馬県境に広がる湯の丸スキー場のゲレンデ直下にあり、上信越道東部湯の丸インターから車で約30分の場所にある。市が国の地方創生関連の交付金約1億6200万円を得て、林間ジョギングコースとともに整備。式典で花岡利夫市長は「国内屈指の高地トラックができた。宿泊施設やプール整備も進め、湯の丸高原の魅力に磨きをかけていく」とあいさつした。

 強く冷え込む中、野口さんと高野さんを先頭に走り初めをし、家族連れや地元高校生らが笑顔でトラックを1周した。市内の東御清翔高校2年で陸上部部長の土屋瑞希(みずき)さん(16)は「地元にレベルの高い練習環境ができてうれしい」。野口さんは現役時代、米国やスイスで高地トレーニングを重ねた経験に触れ、「国内でこれだけの高地でトレーニングできる施設があるのは素晴らしい」と歓迎。「国内外の有名選手がここでトレーニングするようになり、発展していくことを期待している」と祝福した。

 トラックは来春から本格的に利用を始め、一般の人も使える。

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