「星々の悲しみ」を読んだ感想を出し合う参加者=高志の国文学館

「星々の悲しみ」を読んだ感想を出し合う参加者=高志の国文学館

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宮本輝作品で連続読書会 高志の国文学館

北日本新聞(2017年11月20日)

 富山ゆかりの作家、宮本輝さんの短編小説に理解を深める連続読書会「はじめての宮本輝 短編小説教室」が19日、富山市の高志(こし)の国(くに)文学館で開かれた。参加者約40人が感想を言い合いながら、懸命に生きる人々にエールを送る宮本作品の魅力を再確認した。

 開催中の特別展「宮本輝-人間のあたたかさと、生きる勇気と。」に合わせて企画。初期の「トマトの話」「道に舞う」「星々の悲しみ」の3作を選び、同館の生田美秋(よしあき)事業部長と菅田智雄学芸員が講師を務めた。

 大学受験に失敗し予備校生となった主人公の青春を描いた「星々の悲しみ」では、3班に分かれて意見交換。「タイトルの『星々』は人間社会そのものを表しているのではないか」「宮本作品はどれも淡々と描く中で、生きる勇気を与えてくれる」との声が聞かれた。

 東京から訪れた会社員の山本直美さん(41)は高校時代に同著を読んで以来の大ファンといい、「いろんな意見を聞くことができ、理解が深まった」と話した。

 読書会は26日にも開かれ、小学生時代の思い出を下敷きにした芥川賞受賞作「螢川」を取り上げる。

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