LEDを使ってくっきりと照らし出された鳳凰図

LEDを使ってくっきりと照らし出された鳳凰図

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北斎の鳳凰図ライトアップ 小布施・岩松院で初の催し

信濃毎日新聞(2017年11月21日)

 小布施町雁田の岩松院本堂で18日夜、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎が手掛けたとされる天井絵「八方睨(にら)み鳳凰(ほうおう)図」をライトアップする初めての催しがあった。町内の設計事務所や建設業者などでつくる小布施景観研究会の主催。あいにくの雨だったが、町内外から60人以上が訪れ、普段とは見え方が異なる夜の鳳凰図を楽しんだ。

 東京理科大の吉沢望教授(48)や学生たちが協力し、縦横約6メートルの天井絵を発光ダイオード(LED)と白熱電球でそれぞれ照らした。LEDは色合いをくっきりと映した一方、白熱電球では当時のろうそくの明るさを再現するために光を弱く当て、おぼろげに見える鳳凰を紹介した。来館者たちは暗闇に目が慣れ、少しずつ輪郭が見えてくる様子を体感した。

 渡辺章宏住職(64)は「光の種類で異なる鳳凰を思い出に残してほしい」と呼び掛けていた。

 研究会は今秋、町中心部などをライトアップする企画を初めて開き、今回の催しもこれに合わせて取り組んだ。久保敏幸会長(68)は「予想を上回る人が来た。町内の他の場所でもライトアップをしてほしいとの要望を受けたので、来年も同様の企画を考えたい」と話していた。

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