大勢の観光客でにぎわう中、ゆっくりと進んだ「文化文政風俗絵巻之行列」=23日、南木曽町の妻籠宿

大勢の観光客でにぎわう中、ゆっくりと進んだ「文化文政風俗絵巻之行列」=23日、南木曽町の妻籠宿

長野県 木曽路 祭り・催し

江戸期の彩り、半世紀 南木曽・妻籠宿で「絵巻之行列」

信濃毎日新聞(2017年11月24日)

 旧中山道の古い町並みが残る木曽郡南木曽町の妻籠宿で23日、住民が江戸時代の装束を着て練り歩く「文化文政風俗絵巻之行列」があった。今年は50回目の節目で、阿部守一知事も宿場役人役で参加。一帯はタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれ、約7千人の観光客らでにぎわった。

 武士や農民姿の約160人の行列は、妻籠陣屋太鼓の軽快な音とともにかつての宿場町を進んだ。木曽馬に乗った花嫁が現れると、写真愛好家がカメラのシャッターを盛んに切っていた。花嫁役を務めた同町の会社員(19)は「緊張したが、大勢の人が喜んでくれてうれしかった」と話していた。

 行列は一帯のにぎわいを取り戻し、集落の保存について考えようと1968(昭和43)年にスタート。催しを主催する住民組織「妻籠を愛する会」の小林俊彦理事長(88)は、地域と行政などとの協力があって続けてこられたとし、「1世紀の継続を目指したい」と気持ちを新たにしていた。

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