出荷の最盛期を迎えた谷田部ねぎを収穫する生産者と児童=24日、福井県小浜市谷田部

出荷の最盛期を迎えた谷田部ねぎを収穫する生産者と児童=24日、福井県小浜市谷田部

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GI谷田部ねぎ、今年も上々 小浜の伝統野菜

福井新聞(2017年11月25日)

 国が地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する「地理的表示保護制度(GI)」に登録されている、福井県小浜市谷田部の伝統野菜「谷田部ねぎ」が出荷の最盛期を迎えている。1年以上かけて育てたネギは今年も上々の出来で、75センチほどに成長している。24日は地元の児童が学習の一環で畑を訪れ、収穫などを体験した。

 谷田部ねぎは、いったん土からネギを抜いて、斜めに植える「伏せ替え」という伝統の栽培法により、根元の軟白部が釣り針状に曲がっているのが特徴。この方法により独特の甘みやうまみが増すという。昨年には、農林水産省のGIに登録された。

 地元の15軒でつくる「谷田部ねぎ生産組合」が中心となって栽培。谷田部区の計約150アールの畑で毎年、約3トンを生産している。

 出荷は10月上旬から開始。同組合の池田良光組合長(60)によると、10月の台風でネギが倒れ、約2週間出荷できなかったが、「一番重要な9月に適度な雨が降ったおかげで、例年以上に出来が良い」と話す。

 この日は、生産者3人が池田組合長の約3アールの畑で作業に当たり、地元の小学3年生が学習に訪れた。児童たちは生産者にネギの抜き方などを教わりながら、丁寧に一つずつ抜いていた。溝上広琉君は「真っすぐではなく、横に倒してから抜くという方法は知らなかった」と驚いた様子だった。

 今年から同組合に加入した井上ちづ子さん(67)は「1年間世話をするというのは大変。だが、この自慢のネギを多くの人に味わってもらえるよう頑張りたい」と話していた。お薦めの食べ方は、すき焼きやサバぬたなどで「甘みがあって絶品」と笑顔を見せていた。

 出荷作業は、来年3月まで続けられる。

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