白山の写真を40年以上撮り続けてきた吉澤さんと作品群=福井市自然史博物館

白山の写真を40年以上撮り続けてきた吉澤さんと作品群=福井市自然史博物館

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白山の四季撮り40年超 企画展開催「臨場感、感じて」

福井新聞(2017年11月26日)

 40年以上にわたり白山を撮り続けている福井市自然史博物館特別館長の吉澤康暢さん(72)の白山開山1300年記念企画展が12月3日まで、同博物館で開かれている。四季によって移り変わる白山の雄大な自然を収めた16点が並ぶ。吉澤さんは「写真を通して、白山の景色を目の前にしたような臨場感を感じてもらいたい」と話している。

 吉澤さんが白山を撮り始めたのは教員だった30歳の時。白山単独越冬に挑んだ元福井新聞社カメラマン故伊藤仁夫さんの遺作写真集「白山の四季」を見たのがきっかけだった。「人間が立ち入ることを許されないような自然の雄大さに憧れた」という。今では登山関連雑誌や切手に数多くの写真を提供している。

 企画展には四季によってさまざまな表情を見せる白山の写真を並べた。「朝日に染まる雪化粧の大汝峰(おおなんじみね)」は、日の出直後に白山御前峰(ごぜんがみね)頂上から雪に覆われた大汝峰を望んだ作品。霧に包まれた斜面が朝日で赤く照らされ、幻想的で冬山の厳しさも感じられる。

 「弥陀ケ原のコバイケイソウ群落」は、白い花をつけるコバイケイソウが夏の草原に咲き乱れる一枚。冬とは一変、夏の穏やかさが感じられる。吉澤さんによると満開になるのは3~6年に1度で「登山のたびに今年はどうかなと楽しみにしている」という。

 吉澤さん愛用の蛇腹式大型カメラはピントが合う範囲が広く、臨場感あふれる写真が撮れる。三脚やレンズなども合わせると約15キロの重量で「登山には不向きかも」と苦笑い。ただ「繊細なピント調整ができ、見たままの景色を残すことができる」と、こだわっている。企画展では、これらの機材も展示している。

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