登山家田部井淳子さんの人柄などを振り返った座談会=26日、松本市のまつもと市民芸術館

登山家田部井淳子さんの人柄などを振り返った座談会=26日、松本市のまつもと市民芸術館

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田部井さんの生き方振り返る 松本山岳フォーラム最終日

信濃毎日新聞(2017年11月27日)

 松本市のまつもと市民芸術館で開いた「岳都・松本『山岳フォーラム2017』」(松本市、信濃毎日新聞社などでつくる実行委員会主催)は26日、2日間の日程を終えた。この日は、昨年10月に77歳で亡くなった登山家田部井淳子さんの生き方を語る座談会があり、夫の政伸さん、登山家の北村節子さん、作家の唯川恵さんが、淳子さんの人柄や山への向き合い方を振り返った。

 松本観光大使も務めた淳子さんは、1975(昭和50)年に女性で初めて世界最高峰のエベレストを登頂。同行した北村さんは当時の写真をスクリーンに映し、淳子さんが登山隊に料理を振る舞ったり、隊員たちを励ましたりしていた様子を紹介。「人を育てるのがうまかった」としのんだ。

 晩年がんと闘いながら亡くなる数カ月前まで登山を続けた淳子さんについて、政伸さんは「とにかく前向きに山や生活と向き合った」。淳子さんがモデルの小説「淳子のてっぺん」を昨年信濃毎日新聞に連載した唯川さんは「泣き言を言わない生き方にしびれた」と語った。

 この日はフルートやピアノによる演奏会や、登山用品の展示、販売などもあった。松本市の会社員浜田恭雄さん(42)は「フォーラムは自分の知りたい情報を得ることができる良い機会」と話していた。

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