30日に今シーズンの営業を終える立山黒部アルペンルートの室堂(2450メートル)周辺は、早くも白銀の世界が広がっている。晴天となった28日、大勢のスキーヤーらが立山連峰の景色を眺めながら初滑りを楽しんだ。
室堂の積雪は昨年同時期の約50センチより大幅に多い約3メートル。100人以上のスキーヤーたちが周囲の山の斜面から滑り降り、パウダースノーの感触を満喫していた。東京都練馬区の自営業、島健一さん(62)は「雄山山頂から一気に滑って、気分は最高」と笑顔を見せた。
アルペンルートでは、積雪が多い所で6メートルに達しているため、美女平-室堂間の高原バスの運行が既に打ち切られており、現在は長野県の扇沢駅からだけ室堂に行くことができる。