5日間にわたって安全性などを確かめた自動運転車両=南砺市平地域

5日間にわたって安全性などを確かめた自動運転車両=南砺市平地域

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自動運転実験が終了 南砺・平地域

北日本新聞(2017年12月1日)

 南砺市平地域の道の駅「たいら」を拠点に進められていた自動運転サービスの実証実験が30日、最終日を迎えた。5日間の実験で地元住民や高校生、観光客ら約70人が試乗。レーダーが霧を「障害物」と認識して停車する場面もあったものの、大きなトラブルなく実験を終えた。

 実験は国土交通省が中山間地域での実用化に向けて全国13カ所で実施しており、平地域では26日に始まった。他の地域では道路に磁力を発する機器を埋め込み、車両が検知して走る実験なども行われているが、工事コストや工期がかかる。一方、平地域で用いられたレーダーやカメラセンサーなどを使って走行するタイプの車両は、一般的にトンネル内や悪天候時の信頼性に課題が残るとされる。

 平地域でもルート一帯が濃い霧に覆われた29日は、車両に搭載されたレーダーが霧を感知し、車が止まったりした。車両開発を手掛けたアイサンテクノロジー(名古屋市)によると、レーダーの反射強度を調整することで解消できるという。雪道での走行は「研究中」という。

 実験期間中はきめ細かくシステムの改善に取り組み、スムーズな運行につなげた。カーブを曲がった後に「車が中央線に寄る」との指摘があり、ハンドルを戻す角度や力を制御するプログラムを調整した。アイサンテクノロジーの担当者は「乗り心地が良いという声も多く、良かった」と手応えを語った。

 最終日は県内外の観光関係者らが試乗。東京都の写真家、奈雲誠さんは「交通量が増える週末や観光シーズンではどうなるかと感じた。呼んだら来てくれる仕組みになれば便利」と話した。相倉合掌造り集落に住む中島仁司さんは「集落には1人暮らしのお年寄りもいるので、地元民の足になってほしい」と望んだ。

 今後は実験主体の地域実験協議会が、アンケート結果などを本年度中にまとめる。

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