伝統の技術で菅笠を作る人々=高岡市福岡地域

伝統の技術で菅笠を作る人々=高岡市福岡地域

富山県 高岡・氷見・射水 特産

「福岡の菅笠」国の伝統的工芸品に

北日本新聞(2017年12月1日)

 高岡市福岡地域の「越中福岡の菅笠(すげがさ)」が30日、国の伝統的工芸品に指定された。県内の工芸品の指定は29年ぶりで、高岡銅器、井波彫刻、高岡漆器、越中和紙、庄川挽物木地に続き6品目。

 福岡地域では江戸時代に加賀藩の奨励を受け、菅笠の生産が本格的に始まった。現在も全国の9割以上が同地域で作られている。2009年には製作技術が国の重要無形民俗文化財に指定された。

 伝統的工芸品は経済産業大臣が指定する。今後は生産拡大などに国の補助金を活用することができる。基準を満たした製品に「伝統マーク」を付けることや、認定された職人が「伝統工芸士」を名乗ることが可能になる。

 同地域では今年3月、菅笠作りに携わる住民が越中福岡の菅笠振興会を設立し、指定を目指して活動していた。石井隆一知事は「販路拡大や地域の活性化を期待したい」、高橋正樹市長は「『ものづくりのまち高岡』の魅力に一層磨きが掛かりうれしい」とそれぞれコメントした。

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