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複合施設にスケート場建設へ 富山市中央通り

北日本新聞(2017年12月3日)

 富山市中央通りの北側エリアに複合施設を建設する再開発計画で、地権者でつくる準備組合は、アイススケートリンクを整備する方向で検討に入った。屋内型のリンクで、通年営業する予定。季節や天候にかかわらずスケートを楽しんでもらい、アイスホッケーやフィギュアスケートの大会も開催する。準備組合は2023年の施設完成を目指しており、まちなかのにぎわい創出につなげる。

 再開発エリアは中央通りの入り口付近で、敷地面積6350平方メートル。20階建てのマンション(総戸数約200戸)や、4階建ての立体駐車場などが入る複合施設の建設が計画されている。

 スケートリンクは立体駐車場上部の5階に整備し、広さは約1800平方メートル(横60メートル、縦30メートル)。スケート靴を貸し出し、初心者にも気軽に楽しんでもらう。大会の開催などのため、約千人の観客席も設ける。リンクに断熱材を敷いて、イベント会場としても利用できるようにする。

 準備組合は、フィギュアスケートの羽生結弦(はにゅうゆづる)選手らの活躍で、国内のスケート人気が高まっていることに着目。富山市中心部にリンクを整備することで、若年層や家族連れを広域から集客できると判断した。

 11月末には地権者向けの説明会を開き、リンクを整備する計画を報告。今後は施設の詳細を固め、慎重に合意形成を進める。来年度の富山市による都市計画決定を目指す。

 準備組合の若林啓介理事長(若林商店社長)は「スケートリンクは、まちなか活性化の起爆剤になる。運営面などでハードルもあるが、関係者の協力を得て成功させたい」と語った。

 県内のリンクは、富山市萩原に富山スケートセンターがあり、秋から春まで季節限定で営業している。同市総曲輪のグランドプラザでは毎年冬になると、氷の代わりに樹脂パネルを使う「エコリンク」が設置されているが、パネルの老朽化に伴い、今シーズン限りで廃止する見通しとなっている。

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