氷見市指崎(さっさき)地区の住民でつくる指崎森林振興会(谷内藤昭会長)は3日、地区内の山間地で竹林を伐採した跡地に山桜の幼木30本を植樹した。今後5年ほどかけて里に500本、山に500本を植え、「天神の山桜」として名所にしていく。
植樹は、県の里山再生整備事業により竹林を伐採した、向山と呼ばれる一帯の約0・4ヘクタールで行った。振興会は5年ほど前から、地区の指崎天満宮近くに自生しているオオヤマザクラなどの種から苗木数百本を育てており、今回は3~4メートルの高さに育った木を植え替えることにした。
この日は会員7人が作業に当たり、間隔を空けながらそれぞれ地面を掘って、幼木を植え付けた。花は来年3~4月に咲く見込み。一帯からは富山湾が見え、バラやユリの名所として知られる氷見あいやまガーデンも近いため、新たな花の名所として期待できるという。
振興会は植樹候補地として他に近隣の2カ所を計画しており、総計で3ヘクタールになる。谷内会長は「小さな取り組みでもこつこつと続け、地区の活性化につなげたい」と話している。