世界遺産マスタープランを基に集落の課題などについて説明する永瀬准教授(右)

世界遺産マスタープランを基に集落の課題などについて説明する永瀬准教授(右)

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世界遺産守ろう 相倉・菅沼・白川の住民意見交換

北日本新聞(2017年12月4日)

 世界文化遺産に登録されている合掌造り集落の相倉(南砺)、菅沼(同)と白川村荻町(岐阜)の「三村交流会」が3日、南砺市菅沼(上平)の菅沼合掌造り集落であり、住民ら約60人が集落を次代に継承していくため意見を交わした。

 3集落の関係者が集まり、課題や現状を共有する場として開催。開会に先立ち、中島慎一越中五箇山菅沼集落保存顕彰会長が「先祖代々受け継がれてきたものを未来へ伝えていきたい」と述べた。米田聡南砺市ブランド戦略部長があいさつした。

 集落の保存・活用の方向性を示す「南砺市五箇山世界遺産マスタープラン」策定に携わった永瀬節治和歌山大観光学部准教授が講演。策定から5年がたち、新たに出てきた課題などと照らし合わせながらプランを検証した。

 相倉・菅沼集落を取り巻く平・上平地域全体が、五箇山の文化圏として一体化する意識の醸成が重要だと指摘。「世界遺産ではないから関係ない、という考えではなく、連携して集落を守り継ぎメリットを共有することが大切」と述べた。

 市がプランの現状を報告したほか、3集落の代表者が今の課題などについて発表。「住民用の駐車スペースが不足している」「集落の入り口が混雑する」などといった意見が出た。

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