飯綱町川上の霊仙寺湖畔が一面雪化粧し、冬の装いを見せている。湖では時折、水鳥が羽ばたくほかは音もなく、静寂に包まれている。
湖は標高846メートル。農業用ため池として1972(昭和47)年に県が造成した。湖畔の温泉施設「むれ温泉天狗(てんぐ)の館」を管理するオーガニックリゾートの額田雄二さん(43)によると、雪が降り始めたのは5日午後。「舞っていた雪の粒が次第に大きくなり、6日朝に出勤したら一面雪景色だった」。10センチほど積もったといい、従業員で駐車場などの雪かきをした。11月22日に降った初雪は3日間ほどで解けてしまったが「今回の雪はこのまま根雪になるのかも。いよいよ冬将軍が降りてきたなと覚悟をしました」。
同温泉を訪れた近所の主婦滝民子さん(83)は「急に真っ白になって景色が変わった。寒いので今日は綿入りのはんてんを着込んできました」と話していた。
霊仙寺湖は例年1月下旬から2月中旬に全面結氷。ワカサギの穴釣りが解禁になると、県内外から愛好者が訪れる。