本体が出来上がった「八ケ岳チェンバロ」を演奏する久保田さん

本体が出来上がった「八ケ岳チェンバロ」を演奏する久保田さん

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「八ケ岳チェンバロ」輝く音色 南牧の音楽堂30年

信濃毎日新聞(2017年12月8日)

 八ケ岳高原音楽堂(南佐久郡南牧村)が来年で開館30周年になるのを記念し、運営する八ケ岳高原ロッジ(東京)が製作中の鍵盤楽器「八ケ岳チェンバロ」の本体がおおむね出来上がり、音が出るまでになった。同音楽堂が埼玉県新座市の工房「久保田チェンバロ工房」に依頼。来年5月に同音楽堂で開くコンサートで音色を披露する予定だ。

 同工房のチェンバロ製作家久保田彰さん(64)によると、同音楽堂は天井が高く、音響は教会に似ている。古典の音楽に適していると感じ、チェンバロの導入を提案してきた。同音楽堂はホールの柱や内装の多くにカラマツ材を使っており、カラマツでのチェンバロ製作を依頼した。

 チェンバロの本体は、南佐久郡川上村の樹齢約110年のカラマツから製作。久保田さんによると、通常のチェンバロは欧州にあるポプラなどを使って作るが、カラマツの使用でより「輝きがある」音になった。木目が美しく出たといい、外装は装飾をせずに仕上げた。フランスに送ってふた部分の内側に金箔(きんぱく)で装飾を施し、完成させる予定だ。

 同音楽堂音楽事業担当の蕪木(かぶらき)冬樹さん(37)は「チェンバロそのものの魅力や音楽堂のシンボルとしてのカラマツなど、背景を知ることでいろいろな思いを感じられる楽器になるはず」と期待。久保田さんは「チェンバロの音をぜひ生で聞き、生演奏を聞くきっかけにもしてほしい」と話している。

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