大和田荘兵衛の功績を記した資料などが並ぶテーマ展=8日、福井県の敦賀市立博物館

大和田荘兵衛の功績を記した資料などが並ぶテーマ展=8日、福井県の敦賀市立博物館

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敦賀発展に貢献、大和田家に焦点 市立博物館でテーマ展

福井新聞(2017年12月11日)

 江戸から明治時代にかけて敦賀で活躍した豪商大和田荘兵衛の功績を紹介するテーマ展「ふぁみりーのひすとりー~大和田荘兵衛家~展」が12月8日から、敦賀市立博物館(福井県)で開かれている。大和田家が敦賀の発展にどれだけ尽力したかを示す資料が並んでいる。1月31日まで。

 NHK総合「ファミリーヒストリー」で大和田荘兵衛の子孫に当たる、俳優の大和田伸也さんらが取り上げられたことにちなんで、より多くの市民に大和田家の功績を知ってもらおうと同館が企画した。

 大和田家は江戸中期以降、敦賀湊を拠点に北前船交易で栄えた敦賀を代表する商家で、当主は代々荘兵衛を名乗っていた。大和田銀行を設立した大和田荘七は、幕末期に本家の荘兵衛家から分家した荘七家の2代目に当たる。

 展示は大和田家の発展の基礎を築いた8、10代目に関する資料が中心。10代目荘兵衛が誕生した際の親類や商売仲間から受けた祝儀を記録した「喜代出産祝」には、最後のページに「みなみな、よき機嫌にて、大さわぎいたし」などと書かれており、跡継ぎの誕生をとても喜んだ様子を表している。

 また、天保の大飢饉で被害を受けた敦賀市民にお粥を恵んだり、財政が困窮していた小浜藩への献金を欠かさなかったりと、地域の発展に尽力していたことを記す資料も並ぶ。

 ほかにも北前船交易に関わる売買の記録や10代目荘兵衛を描いたとされる肖像画などもある。

 また、敦賀の文化芸術の発展に尽力した本家の12代目保太郎が水彩で描いた戦前の敦賀の様子や、港で運搬作業に励む人々、夷子大黒綱引きで町を練り歩く夷子と大黒を表した木彫りの像などの美術作品も並ぶ。

 12月27日は午後1時半から、同番組の制作ディレクター伊世憲造さんが番組の制作秘話などについて語る講演会も開かれる。

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