杉山弥一郎作の火縄銃について説明する沢田さん(右)

杉山弥一郎作の火縄銃について説明する沢田さん(右)

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「発見は奇跡的で貴重」 上田で発見、水戸浪士製作の火縄銃

信濃毎日新聞(2017年12月13日)

 幕末の桜田門外の変に加わった水戸浪士が製作し、上田市真田町長(おさ)の山家(やまが)神社に保管されていたのが見つかった火縄銃1丁について、信州真田鉄砲研究会(上田市)の顧問で古式銃研究家の沢田平(たいら)さん(82)=大阪市=らが12日、長野市の県庁で記者会見し、説明した。沢田さんは「発見は奇跡的。歴史の転換期に関わった者による製作は貴重と言える」と語った。

 火縄銃は、水戸藩に生まれ、桜田門外の変で江戸幕府の大老井伊直弼の暗殺に加わった杉山弥一郎(1824〜61年)の作。長さ約1メートル、口径は19ミリ。1840〜50年代の製造とみられる。鑑定した沢田さんは「かなりさびていたが、さびを落とすと杉山の刻銘が見えてきた」と述べた。

 同神社に伝わった経緯は不明で、1928(昭和3)年の宝物台帳には近くの氏子が奉納したことが記されていたが、作者は「未詳」になっていた。奉納した年も書かれていないが、24(大正13)年の写真に現物が写っており、それ以前だと分かるという。

 同席した山家神社宮司の押森慎(まこと)さん(34)は「何かいわれがあって奉納されているはずで、歴史的価値が分かって良かった。展示の要望があれば預けてもいい」とした。鑑定に立ち会った信州真田鉄砲研究会長の一本鎗(いっぽんやり)信男さん(68)は「製作者を知って驚いた。文化財として残さないといけないと思う」と話した。

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