クライマックスの「歓喜の歌」を壮大に響かせる出演者=金沢市の金沢歌劇座

クライマックスの「歓喜の歌」を壮大に響かせる出演者=金沢市の金沢歌劇座

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歓喜の歌高らかに 県音文協の年末公演「第九・千鳥の曲」

北國新聞(2017年12月18日)

 石川県音楽文化協会の第55回記念年末公演「第九交響曲・千鳥の曲」(北國新聞社など共催)は17日、金沢市の金沢歌劇座で行われた。特別編成の石川フィルハーモニー交響楽団約70人の演奏に乗せ、約140人が「歓喜の歌」を高らかに歌い上げた。
 公演は1963(昭和38)年に始まった県民参加のイベントとして、師走の金沢を彩っている。
 石川フィル常任指揮者の花本康二さんがタクトを振り、演奏には公募による特別団員も加わった。
 「第九」として親しまれるベートーベンの交響曲第9番では、華やかで力強い響きが聴衆の心に迫った。県合唱協会県民合唱団に、加賀藩祖前田利家の生誕地である名古屋市中川区の合唱団が加わり、クライマックスの第4楽章では歓喜へと導かれる旋律と平和を願う歌声を広げた。
 独唱は、声楽家の石川公美さん(ソプラノ)、鳥木弥生さん(メゾソプラノ)、糸賀修平さん(テノール)、原田勇雅さん(バリトン)が務めた。
 「千鳥の曲」は、県三曲協会、金沢邦楽アンサンブルの箏(こと)、尺八と、合唱団、石川フィルが和洋の調べを優雅に響かせた。
 23日午後2時からは金沢市の県立音楽堂で年末公演「荘厳ミサ曲」(本社など共催)が行われる。

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