福与元気村が販売する「福与だるま」と米沢さん

福与元気村が販売する「福与だるま」と米沢さん

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「福与だるま」広がる人気 松川町で地名にちなみ販売

信濃毎日新聞(2017年12月19日)

 下伊那郡松川町で販売される「福入」ならぬ「福与だるま」が、年々人気を広げている。町内の福与区の有志でつくる「福与元気村」が地域振興などを目的に年末年始に販売しており、「福を与える」縁起物として地域の名物になりつつある。

 元気村の「村長」米沢正幸さん(72)によると、福与だるまは地名にちなんで15年近く前に販売を開始。業者に腹部分の文字を変えて作ってもらっている。当初は地元の福与三柱神社の二年参りの参拝客向けに30個前後の販売だったが、今では140個ほどに上る。収益は同神社に奉納するほか、元気村が催すイベントの経費などに充てる。

 底面には短冊状の「福紙(ふくし)」を入れる小さな穴が開いている。福紙には、願い事と何かを頑張るといった約束事を書くと願いがかないやすくなるという。米沢さんは「だるまとの『約束』があるから(願いへの)気持ちが入る。身近に置き、福与も身近に感じて」と話している。

 購入には基本的に予約が必要。余れば31日午後11時半から来年1月1日午前1時半に福与三柱神社で売る。予約や問い合わせは町営宿泊温泉施設「清流苑」(電話0265・36・2000)へ。

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