切り花ハボタンを収穫する生産者

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富山県 砺波・南砺・五箇山 特産

切り花ハボタン 特産に 砺波で初出荷

北日本新聞(2017年12月19日)

■白の「晴姿」、赤の「恋姿」

 砺波市東保の田中営農組合(宮崎昭治代表)は今年から、「切り花ハボタン」の本格栽培に市内で初めて取り組んでいる。複合経営の一環として、冬場に市場で需要のある品目に着目した。18日は富山中央花き園芸(富山市)に400本を初出荷し、組合は「砺波の新たな特産にしたい」と意気込んでいる。

 田中営農組合は水稲やタマネギ、大麦、チューリップ球根などを生産する農事組合法人。切り花ハボタンは生け花のほか、正月飾りやフラワーアレンジメントに利用され、正月用の需要が多いという。

 栽培したのは白色の「晴姿」と新品種で赤色の「恋姿」で、県砺波農林振興センター、JAとなみ野が協力した。7月末に100平方メートルのビニールハウスに種をまいた。防虫用のネットを張り、水管理や下葉を落とす作業などに取り組んだ。高さ70センチ程度に生育し、葉は紅白に色づいた。

 18日は組合の作業場で目ぞろい会を開いた。参加者が葉の大きさや茎の太さなどの出荷規格を確認。長さ60センチにそろえて出荷した。市場関係者から「品質は申し分ない」と評価されたという。

 年内に4回に分けて計1500本を出荷する予定で、生産者の松浦豊治さん(63)は「1年目としてはまずまずの出来になった」と言い、手応えを感じたようだった。

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