南相馬市で復興支援の思いを込めて引き回された福野夜高行燈=2013年7月

南相馬市で復興支援の思いを込めて引き回された福野夜高行燈=2013年7月

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福野夜高祭が「未来遺産」 日本ユネスコ協会連盟

北日本新聞(2017年12月22日)

 南砺市の福野夜高祭が日本ユネスコ協会連盟(事務局・東京)の「プロジェクト未来遺産」に選ばれたことが20日、発表された。福野大火からの復興を起源とした夜高行燈(あんどん)を東日本大震災被災地などで引き回し、復興支援を後押ししていることが高く評価された。担い手らは後世への伝承の決意を新たにしている。

 「未来遺産」は100年後の子どもたちに伝えるべき地域の有形・無形の文化や自然を伝承する活動を選定している。2009年に始まり、今年が9回目。県内からは2011年に立山町芦峅寺の女性救済儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」が選ばれている。今回は21件の応募から4件が選ばれ、通算で計66件となった。

 福野夜高祭は、17世紀半ばの大火後の平安を祈って伊勢神宮からご分霊を迎えたのを起源とし、そうしたルーツを心のよりどころとしながら伝承してきた。2013、17年の2回、東日本大震災被災地の福島県南相馬市で夜高行燈の引き回しを披露した。

 11年には、伝染病の大流行を乗り越えた歴史を持つフランス・リヨン市のフェスティバル「光の祭典」への遠征団派遣(北日本新聞社共催)を行い、国内外で復興支援の思いを伝えてきた。

 未来遺産委員会の西村幸夫委員長(東京大大学院教授)は総評で「伝統と新しいものをつなげるという内容となっており、未来遺産にふさわしい」とコメントした。

 21日、福野夜高祭連絡協議会の山辺美嗣会長が南砺市の福野産業文化会館で会見し、「100年後につなげていく責任を改めて感じている」と喜びを語った。担い手が減る中、支援の輪拡大への波及効果も期待していた。

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