善光寺の御供所から本堂へ向かう住職ら=24日午前1時44分

善光寺の御供所から本堂へ向かう住職ら=24日午前1時44分

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秘儀「御越年式」静かな祈り 長野・善光寺

信濃毎日新聞(2017年12月25日)

 長野市の善光寺で23日深夜から24日未明にかけ、本尊の善光寺如来が年を越す「御越年(ごえつねん)式」が行われた。境内の全ての明かりが消され、本堂や本堂北東の御供所(ごくしょ)で、同寺浄土宗一山の住職らが天下太平や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈った。

 口伝えで引き継がれ、師走の第2の申(さる)の夜に行っている儀式。浄土宗一山の住職ら14人が午前0時までに御供所に集まり、ろうそく1本の明かりの中、白装束姿で秘儀に沿って静かに祈りをささげた。午前1時40分ごろ、住職らはちょうちんの明かりを頼りに本堂へ移動。本堂で待っていた大勧進の栢木寛照(かやきかんしょう)副住職と天台宗一山の住職も加わって祈とうした。

 祈りを終えた午前2時半ごろ、供え餅「おからこ」などを境内の四方にある石碑などの物陰に置く「四門固(しもんがた)め」もした。

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