渡り鳥などをモチーフに冬を感じさせる作品が並ぶ展示

渡り鳥などをモチーフに冬を感じさせる作品が並ぶ展示

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雪や新年イメージした石崎光瑤・棟方志功展 福光美術館

北日本新聞(2017年12月25日)

 南砺市福光美術館(片岸昭二館長)は、福光地域ゆかりの板画(はんが)家、棟方志功と同地域出身の日本画家、石崎光瑤の常設展示作品を一部入れ替えた。渡り鳥や花札などをモチーフにした作品を並べ、深まりゆく雪の季節や新年を感じさせる展示に仕上げた。

 新たに収蔵した光瑤の「隆冬(りゅうとう)」は六曲一双のびょうぶに、マガモやオシドリの群れを描いた。雪がちらつく曇り空を飛ぶ渡り鳥を巧みな遠近法や角度で捉え、鑑賞する人に鳥と一緒に飛んでいるような印象を与える。梅をモチーフにした新収蔵品「寒梅」も展示した。

 棟方の作品は、画材不足で墨で描いたびょうぶに戦後着色し直した福光美術館の収蔵品「美魅寿玖(みみずく)の図」を展示。墨のにじみや飛沫(ひまつ)を生かして描く独自の画法が用いられている。初期の「星座の花嫁」や花札の図柄をテーマにしたシリーズ作品「柳緑花紅頌(りょくりゅうかこうしょう)」なども新たに並べた。

 コレクション室の作品も入れ替え、福光地域出身の彫刻家、松村秀太郎の作品や民藝(みんげい)運動を通じて棟方と交流があった型絵染の人間国宝、芹沢銈介の着物や帯などを紹介している。

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