中ア遭対協が開設したフェイスブックの公式ページ

中ア遭対協が開設したフェイスブックの公式ページ

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中アの最新情報、フェイスブックで 遭対協が公式ページ

信濃毎日新聞(2017年12月26日)

 中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)は、中アでの遭難防止に向けて山域の気象や登山道の状況などを随時発信する会員制交流サイト「フェイスブック」の公式ページを開設した。登山ブームに伴いインターネットや書籍などで中アに関するさまざまな情報があふれる中、最新の山岳情報を提供し、より安全で楽しい登山につなげる狙いだ。

 中アは標高約2600メートルの千畳敷までロープウエーがつながり、県内外から登山者や観光客が訪れる。中ア遭対協は登山者が多い時季を中心に、千畳敷や駒ケ根高原で安全登山を呼び掛ける相談活動を実施。この冬も12月中旬から来年1月8日にかけて千畳敷で計10回行う予定だ。

 フェイスブックには現在、今季の登山相談活動の日程や、救助隊による訓練の様子、登山道の工事状況などを写真付きで掲載。今後、山小屋の予約状況や道迷いの多い箇所など内容を充実させる考えだ。地元の駒ケ根観光協会や中央アルプス観光とも連携し、高山植物や紅葉などを発信する。

 駒ケ根署によると、中アでの2017年の遭難発生状況(22日現在)は22件で、うち死亡6人、負傷10人、無事救出7人だった。

 中ア遭対協事務局を務める駒ケ根市観光推進課の林悟さん(28)は「中アは気軽に登れる山というイメージがあるかもしれないが、危険箇所もある。フェイスブックも役立てて十分に調べ、必要な装備で登ってもらえればいい」と話している。

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