登山者(右)に行程を尋ね、注意を促す県警山岳遭難救助隊員=松本市安曇

登山者(右)に行程を尋ね、注意を促す県警山岳遭難救助隊員=松本市安曇

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遭対協が冬山登山相談所 北ア南部

信濃毎日新聞(2017年12月29日)

 北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会は28日、北アの玄関口・上高地へ通じる松本市安曇の中の湯と、北ア燕岳へ通じる安曇野市の宮城ゲート付近に冬山登山相談所を開設した。中の湯では31日、宮城ゲートでは30日まで相談所を開き、遭対協の救助隊員や県警山岳遭難救助隊員ら計10人ほどが登山者の行程を確認したり、天候への注意を呼び掛けたりする。

 中の湯の相談所には、スノーシューやピッケルなどを装備した登山者たちが次々と訪れ、隊員が装備や山中での宿泊方法を確認。北ア蝶ケ岳を目指すという登山者へは「積雪が多くなってきているので無理をしないように」と声を掛けた。

 初日は13組26人が登山計画書を提出。登山仲間2人と3泊4日で明神岳へ登る大阪府吹田市の筒井満さん(59)は「準備は万全にしてきたが、天候が悪化したら引き返すつもり。冬山の景色も楽しみたい」と話していた。

 北ア南部地区遭対協救助隊長で横尾山荘社長の山田直さん(56)によると、上高地周辺の積雪は50センチほど。「今年は積雪も多く、しっかりした準備がないと危険を伴う。気候や仲間の体力差も考えた判断をしてほしい」と注意を促していた。

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