国の重要文化財に指定されている福井県坂井市の丸岡城天守で28日、年末恒例のすす払いが行われた。市丸岡観光協会員や丸岡中の生徒らが、ほうきやぞうきんなどで汚れを落とし、新年を迎える準備を行った。
同協会員ら約10人と、丸岡中1、2年生15人が参加した。協会員らが竹ぼうきで天守外側回廊の欄干と軒下のクモの巣やほこりを払い、生徒は天守内の床や手すり、階段をぞうきんやモップで水拭きした。谷口佐妃さん(2年)は「お城に気持ちよく訪れてもらえるようにしたい」と丁寧に拭いていた。
市丸岡観光協会の岩田龍見会長は「1年の感謝を込め、また来年の福井国体に向けて地元の歴史をアピールするためにも、きれいにして観光客を迎えたい」と話していた。
29日は天守入り口や外側回廊の欄干に紫の幕を張り、迎春準備を整える。31日は通常午後10時までのライトアップを延長し、1日午前1時まで天守を照らす。1日は無料開放(午前8時半~午後5時)される。