御製碑が完成してから20年後のイメージ図

御製碑が完成してから20年後のイメージ図

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陛下の歌碑 3月完成 魚津

北日本新聞(2018年1月5日)

 昨年5月の第68回全国植樹祭を題材として、天皇陛下が富山県に贈られた御製(ぎょせい)(詩歌)を記念する石碑のデザインが決まった。天皇、皇后両陛下が植えた苗木と共に、主会場となった魚津桃山運動公園内に整備し、3月中旬の完成を予定する。古里の豊かな森・川・海を守り継ぐことを誓った大会を後世に伝える。

 石井隆一知事が4日の年頭会見で報告し、「植樹祭の意義を末永く伝えていきたい」と語った。

 公募型プロポーザルに寄せられた4案から、中曽根造園(富山市)の設計を採用した。耐久性が高い常願寺川の安山岩を使用し、自然の形状を生かしたデザインになっている。御製碑を包み込むように、両陛下が植樹した優良無花粉スギ「立山 森の輝き」やコシノヒガンなど6種類の苗木を配した。式典会場の木製テントに使った県産材を再利用し、休憩所も新設する。

 碑は富山湾を一望できる運動広場の南西側に建立し、高さ1・3メートル、幅2・3メートル、奥行き1・7メートル。デザイン案を選考した検討委員会(委員長・柳原正樹京都国立近代美術館長)では、周囲の景観と調和している点が評価された。整備費は1700万円。

 天皇陛下は年頭に前年の全国植樹祭、国体、全国豊かな海づくり大会の開催地に歌を贈るのが慣例で、富山県には「無花粉のたてやますぎを植ゑにけり患ふ人のなきを願ひて」(仮名遣いは原文のまま)を寄せた。県が開発した「立山 森の輝き」の普及によって、花粉症のない時代が訪れることを願う気持ちを詠んだ。

 2015年に射水市で開かれた第35回の海づくり大会の際には「深海の水もて育てしひらめの稚魚人らと放つ富山の海に」と詠み、海王丸パーク内に御製碑が建てられた。

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