大友さん(右)が行う「七草の行事」に見入る受講者=高岡市万葉歴史館

大友さん(右)が行う「七草の行事」に見入る受講者=高岡市万葉歴史館

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七草がゆの由来学ぶ 高岡で講座

北日本新聞(2018年1月8日)

 越中国守で万葉歌人、大伴家持の生誕1300年を記念した講座「万葉であそぼ。」の第4弾「人日(じんじつ)の節句 七草であそぼ。」が7日、高岡市万葉歴史館で行われた。藩政期に行われた「七草の行事」が再現され、参加者は正月7日の節句の由来を学んだ。

 県内各地から28人が受講した。加賀藩の料理番を起源とする金沢市尾山町の料亭「大友楼」の7代目主人、大友佐俊さんが講師を務め、「七草と加賀藩」と題して講演した。

 大友さんは病魔をはらうため、かつて加賀藩で行われた行事を行った。包丁など台所の道具を使い、まな板の上で七草をたたいて大きな音を出しながら文句をとなえ、「この七草を朝、皆で食べて無病息災を願った」と説明した。

 当時の料理を再現した「七草の御膳(ごぜん)」も披露された。受講者は御膳をベースにした大友楼の加賀料理と七草がゆを味わった。高岡市笹川から訪れた源千奈津さん(9)=同市千鳥丘小学校4年=は「七草がゆの歴史が分かって面白かった」と話した。

 「万葉であそぼ。」は同市民会館が主催し、五節句に行われた万葉の時代の行事を楽しむ講座。万葉歴史館の新谷秀夫学芸課長の講演も行われた。北日本新聞社共催。

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