「富山駅あったかおもてなしDAY」が8日、富山駅南口で行われた。冬季のにぎわい創出を目的に初めて開催。温かい鍋物や料理を提供するブースが並び、来場者は富山の冬の味覚を楽しんだ。
富山駅周辺では6~10月に月1回、地場野菜や農産加工品を販売する「ゆうぞら駅市」を富山市が開催している。冬場も出店したいという希望があり今回の実施となった。
市内6店が9品を用意。東京で昨年開かれたご当地鍋フェスティバルで鍋グランプリ1位に輝いた「白えび雪見鍋」や、県産ベニズワイガニ「高志の紅(あか)ガニ」を使った鍋、ぶり大根、甘エビでだしを取ったイタリアンスープなどがそろった。
暖を取ってもらうため、県産材ペレットを燃料にしたストーブも設置した。
来場者は、南北自由通路に設けられたテーブル席で味わった。家族4人で訪れた富山市の立正幼稚園児、永井蒼太朗ちゃん(5)は「ブリがおいしい」と喜び、父親の貴裕さん(35)は「富山駅でちょっとしたイベントがあるとうれしい」と話した。
市の担当者は「店の反応を聞き、できれば来月も開きたい」と手応えを感じていた。