1月着工する予定の「村上市スケートパーク(仮称)」の完成予定図

1月着工する予定の「村上市スケートパーク(仮称)」の完成予定図

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村上市 スケートパーク1月内着工 国際大会可能な設備も

新潟日報(2018年1月15日)

 2020年の東京オリンピックの正式種目に採用されたスケートボード用の屋内競技施設として、村上市が同市瀬波温泉3で整備を進める「市スケートパーク(仮称)」の実施設計が完了し、1月下旬にも着工する。国内最大規模で、完成は19年春を予定している。

 スケートパークは、建設予定地の近隣にある「日本海スケートパーク」の老朽化に伴い整備する。古いパークは、同市出身で平昌(ピョンチャン)冬季五輪スノーボードハーフパイプ代表に選ばれた平野歩夢選手(木下グループ・日大・開志国際高出)がトレーニングに励んだことでも知られている。市は整備により、村上を「スケートボードの聖地」として売り出したい考え。敷地面積は約1万6700平方メートルで、約2千平方メートルの施設を建設する。

 メインとなるアリーナには、東京五輪の実施種目でもある「パーク」と「ストリート」に対応した設備を造る。「パーク」の施設は国際大会が開催できるレベルで、市によると、屋内では国内初。本場・アメリカの企業が監修に携わった。おわん型や深皿型などの滑走面を組み合わせたもので、横約50メートル、縦約15メートル、深さは最大で約3メートル。隣に「ストリート」のコースを設ける。国内のスケートボード愛好者は40万人といわれる。

 アスリート育成などの観点から、ベルトを使って身体能力を高める「スラックライン」や、ランニングコースを設置。新しいスポーツに対応するため、「ボルダリング」の施設も造る。

 事業費は十数億円規模となる見通し。市は整備計画推進に「企業版ふるさと納税制度」を初導入。これまで2社が賛同しているという。

 また、同市産の木材をはりや構造材に活用する予定。木を何層にも重ねて強度を上げた建材「CLT」に加工し、外壁にも一部使う。高橋邦芳市長は「スケートパークというスポーツ施設であるが、市産材を広報できる施設にもしたい。市の木材産業を刺激できるような仕組みにしたい」と話している。

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