峰街道の活用を目指す住民組織の設立準備会で講演する田中さん(中央奥)

峰街道の活用を目指す住民組織の設立準備会で講演する田中さん(中央奥)

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善光寺―大町「峰街道」観光の道に 小川で住民組織結成へ

信濃毎日新聞(2018年1月16日)

 長野市の善光寺と大町市をつなぐ交易路だった「峰街道」を観光ルートとして復活させようと、住民組織の結成を目指す有志らが15日、上水内郡小川村内で設立準備会を開いた。発起人の民俗・思想史研究家の田中欣一さん(88)=北安曇郡白馬村=が、北アルプスなどの眺望が良く、歴史情緒あふれる峰街道の魅力について講演。発起人7人らが活動方針を話し合った。

 標高約800メートルを峰伝いに進む峰街道は、明治期までは一帯の幹線道路として利用されたが、現在は整備が行き届かず不通区間もある。観光資源としてのPRを強め、沿線自治体に整備を働き掛ける計画で、ウオーキングなどの利用拡大によって地域活性化につなげることを目指す。

 この日は長野市や同村を中心に北信、中信地方から37人が参加。田中さんは講演で「(一帯は)文化財が多く、地域活性化の核となるものがいくつもあるが、最も素晴らしい核は峰街道だ」と強調。「地域を歩くことは郷土を知ること。(街道を案内する)ガイドを養成すべきだ」と提案した。発起人の一人で街道に近い玉泉寺住職の笠原憲正さん(71)=長野市=は「皆さんの力で盛り上がっていけばうれしい」と話した。

 発起人らの話し合いで、組織名を「峰街道の会」とし、「天空の道・峰街道」の名称で街道をPRすると決めた。発起人の建築士横矢吉弘さん(57)=小川村=は「思いのある人たちの力を借りて街道がよい形で後世に残ることを願いたい」と話した。

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