小松市波佐谷小6年の11人は16日、川北町中島の加藤和紙を訪れ、卒業証書用に加賀雁皮紙(がんぴし)をすいた。同校は今春、統合による閉校が決まっており、20年以上続く卒業証書作りも今回で最後となった。
児童は加藤和紙8代目の加藤満紀子さん(65)に教わりながら、自分たちで収穫したガンピの繊維を木枠ですいた。加藤さんは「色も良く、最後の年に最高の出来になった」と太鼓判を押した。
波佐谷小は1991(平成3)年から、6年生が雁皮紙を手作りする伝統が続いてきた。児童は4月から原料となるガンピを採取し、繊維を取り出すための皮むきなど地道な作業に取り組んだ。
神谷莉毅君は「作業は大変だったけど、学校最後の卒業証書を作ることが出来てうれしい」と話した。