「老舗亀まん」で洋菓子を販売する平沢さん

「老舗亀まん」で洋菓子を販売する平沢さん

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老舗和菓子店のパウンドケーキ 伊那・高遠町で話題

信濃毎日新聞(2018年1月19日)

 名物のまんじゅうなどを長年販売している伊那市高遠町の和菓子店「老舗亀まん」で、洋菓子のパウンドケーキが売り出され、話題になっている。店の後継ぎで、都内のホテルで4年間パティシエとして働いた経験のある平沢源司さん(31)が商品化。若い人にも店を訪れてもらい、「昔のようににぎわいのある高遠町にしたい」と奮闘している。

 平沢さんはパティシエ時代、宴会やコース、ビュッフェ、婚礼などで提供する全てのデザートを担当し、腕を磨いた。2年ほど前、店の職人の退職を機に帰郷し、初めて和菓子作りに携わった。手先の器用さには自信があったが、皮であんこを包む作業は難しく、1年間毎日ずっと続けて「なんとか形になった」と振り返る。

 「新しいことをやり、お客さんを取り戻したい」と洋菓子を開発することに。昨年夏、甘酒を使ったムースを店頭に並べ、同12月からはシナモンやカルダモンなどのスパイスを使ったパウンドケーキ(税込み1700円)を販売。和菓子らしい要素を―と和三盆糖も材料に使っている。

 亀まんは1875(明治8)年に創業。4代目社長で平沢さんの父優司さん(58)は「売り上げを減少させないためには、販売アイテムを増やして工夫する必要がある」と話す。

 平沢さんは、1月いっぱいの予定だった販売期間を2月まで延ばすことも考えている。2月11日に同市高遠町で開く伝統の「だるま市」や桜の時季に向け、他のメニューも試作中。「この周辺では亀まんでしか買えない物を作りたい」と話している。

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