20日は二十四節気の「大寒」で、一年で最も寒いころとされる。立山町金剛寺の農事組合法人「食彩工房たてやま」(西尾智恵子代表理事)では、町特産の寒もち作りが最盛期を迎えている。19日も乾燥場には、色とりどりの餅がつるされ、鮮やかなカーテンを並べたような光景が見られた。
寒もちは、赤カブやクチナシの色素で赤や黄に色付けしたものや、シロエビやゴマを混ぜたものなど11種類がある。40日ほど冷たい空気にさらすことで、餅の甘みが引き出されるという。
この日は、女性スタッフら14人が分担し、四角い餅を14~15枚ずつひもで結び、乾燥場につるした。
ことしは約18万枚の出荷を見込んでおり、3月下旬から販売を始める。西尾代表理事は「風通しなどに気を配り、丁寧に作業を進めて、おいしく仕上げたい」と話していた。