合掌造り家屋を背に五箇山路を駆ける世界遺産マラソン参加者。100キロマラニックでも同じような光景が見られる=2013年9月、南砺市上梨

合掌造り家屋を背に五箇山路を駆ける世界遺産マラソン参加者。100キロマラニックでも同じような光景が見られる=2013年9月、南砺市上梨

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南砺で100キロマラソン 6月3日

北日本新聞(2018年1月21日)

 南砺市一円の100キロを走るマラソン大会が、県内愛好家らによって、6月3日に開かれることになった。フルマラソンの42・195キロを超える距離の大会は「ウルトラマラソン」と呼ばれ、100キロが定番。県内での開催は初めてとなる。世界文化遺産の五箇山合掌造り集落や、散居村を見下ろせる公園をコースに組み込み、南砺の多彩な魅力をアピール。観光振興への波及効果を狙う。

 100キロマラソンはフルマラソンと異なり、タイムより制限時間内での完走が重視されるという特性があり、沿道の見どころの豊富さが大会の魅力につながる。南砺市は山間部、平野部と地形が多彩な上、伝統的な町並みや古刹(こさつ)も多く、うってつけの舞台として選ばれ、「南砺100キロマラニック」と題して行うことになった。

 南砺、富山、滑川市などのマラソン愛好者らでつくる実行委員会(山瀬悦朗会長)がコースを設定。上平をスタート、福野をゴール地点に、南砺市を構成する旧8町村全てを網羅した。菅沼(上平)と相倉(平)の両合掌造り集落を経て利賀に入り、平野部に下る。閑乗寺公園(井波)や桜ケ池公園(城端)から散居村の風景を見下ろせるほか、井波、城端では瑞泉寺、善徳寺周辺の古い町並みの風情を楽しめる。

 午前2時半と4時半をスタート時間とし、制限時間はそれぞれ16、14時間。未明から夜にわたるため、レース前後に宿泊するケースが多いとみられ、観光への波及効果も期待できる。

 実行委広報でウルトラマラソン日本代表にも選ばれた田中寿美子さん(65)=富山市上二杉(大沢野)=は「安全とおもてなしを第一にした楽しい大会にしたい」と意気込む。副会長の南砺市福野(七津屋)、会社経営、晩田啓人さん(69)は「南砺は一つという雰囲気を盛り上げたい」と話している。来年以降も継続したい考えだ。

 閑乗寺公園をスタート地点に制限時間を8時間とした50キロの部も設ける。1~4月にランニングポータルサイト「RUNNET」で出場者を募集し、これまでの申し込みは100キロ、50キロ両部門で県内外から180人を超えた。北日本新聞社後援。

 同市では2013年に五箇山で行われた「世界遺産マラソン」が注目を集めたほか、山野を駆けるトレイルランニングの2大会(それぞれ北日本新聞社共催、後援)も定着している。ウルトラマラソンが加わることで、「ランナーの聖地」としての知名度がさらに高まりそうだ。

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