日本酒を雪の中に運び込む中央アルプス観光の社員ら

日本酒を雪の中に運び込む中央アルプス観光の社員ら

長野県 伊那路

思い込め 中ア千畳敷で日本酒を雪中熟成

信濃毎日新聞(2018年1月21日)

 駒ケ根市の中央アルプス観光と伊那市の酒造会社「宮島酒店」は20日、中央アルプスの伏流水で無農薬栽培したコメで造った日本酒を、中ア千畳敷(標高約2600メートル)の雪の中に寝かせる作業をした。空気の流れが少なく太陽光を通さない雪中で熟成させると、香りが保たれ、味はまろやかになるという。今年は4月21日に発売する予定。

 日本酒は「千畳敷オリジナル純米大吟醸雪中熟成特別酒『滲(しん)―Shin―』」。中央アルプス観光が千畳敷まで運行するロープウエーの開業50周年で、昨年から取り組みを始めた。

 この日は瓶詰めの酒をロープウエーで麓から運び、ホテル千畳敷の敷地内に掘った室(むろ)に運んで雪をかぶせた。宮島酒店の宮島敏社長(55)は今回の酒は原料米を替え「すっきり華やかな香りに仕上がった」。中央アルプス観光の加藤平良(たいら)さん(25)はコメ作りの草取りも手伝い「商品への思いが強まった。多くの人に広めたい」と話した。

 500ミリリットル入りで500本製造、価格は1本3千円(税込み)。予約を受け付けており、問い合わせは同社(電話0265・83・3107)へ。

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