石川県音楽文化振興事業団の「新春檜(ひのき)舞台」(本社、一般財団法人県芸術文化協会共催)は21日、金沢市の県立音楽堂邦楽ホールで開催された。箏曲、小唄振り、舞踊長唄を名手が華やかに繰り広げ、初春を彩った。
日本舞踊花柳流花柳会理事の花柳基さん、日本舞踊市山流七世家元の市山松扇さん、三代目花柳寿楽さんは、舞踊長唄「棒しばり」を披露した。主人の計略で両手を縛られた酒好きの召し使い2人が、酒を飲もうと工夫したり、泥酔して踊ったりする姿を明るく演じた。
県箏曲連盟が箏曲「松竹梅」で幕開けを飾り、小唄振りの「小唄三番叟(さんばそう)」「待てというなら」では、日本舞踊西川流師範職の西川ももよさんがあでやかに舞った。