豪雪地帯の小谷村で、雪の中から掘り出す特産の「雪中キャベツ」が収穫期を迎えている。週末の21日も、農家が雪の下で2週間ほど寝かせて熟成させたキャベツを収穫した。今季は日照不足の影響で小玉だが、最大の特徴である甘みの強さはいつも通りだという。
同村中土の兼業農家田原富美子さん(58)はこの日、自宅近くの広さ4アールの畑で約50玉を収穫した。スコップで70センチほど積もった雪を掘り起こし、傷つけないように慎重に作業。地面に植わるキャベツを1玉ずつ刈り取った。
村によると、降雪に恵まれた今季は、各生産農家が先月末に収穫を始めた。収穫期は2月上旬ごろまで続く見込みで、村内の直売所や県内のスーパーで販売される。田原さんは「今年は家族で食べるのにちょうどいいサイズ。ぜひ味わって」と話していた。