金沢学院大で２２日、ベトナムの栄養に関する施策を決める「国立栄養研究所」の職員３人が研修を始めた。ベトナムでは健康のために栄養士の育成に力を入れ始めており、研修生３人は約３週間、同大健康栄養学科で行われている石川県内唯一の管理栄養士養成課程などを学び、母国で行う栄養士養成や資格制度など施策の参考にする。
　研修は、金沢学院大、ベトナム国立栄養研究所、国内外で社会貢献事業を展開する味の素ファンデーション（東京）が今月８日に結んだ国際交流協定に基づいて行われる。
　３人はダン・ヅ・ゴックさん（３０）、ゴー・ディ・ハ・フォンさん（３３）、レ・ベン・ツーさん（４２）で、同大で開かれた歓迎会で秋山稔学長らから激励を受けた。フォンさんは「寒いけど、初めて見た雪はきれい。日本の栄養施策をしっかり学びたい」と話した。
　研修は２月８日までで、教員から日本の栄養士制度や日本栄養士会の歴史などを学び、研修成果としてベトナムで行う栄養士養成カリキュラムを作成する。