大雪で折れた有礒正八幡宮境内のご神木=高岡市横田町

大雪で折れた有礒正八幡宮境内のご神木=高岡市横田町

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ご神木の延命決定 有礒正八幡宮 高岡・大雪被害

北日本新聞(2018年1月26日)

 大雪被害に遭った高岡市横田町3丁目の有礒正八幡宮境内にあるご神木「親子抱き合いの欅(けやき)」について、市と同神社は25日、市内の造園業者でつくる市造園土木協会(加茂輝隆会長)の協力を受け、樹木の延命に取り組んでいく方針を決めた。長年地域に愛されてきたご神木を守ろうと、同協会が協力を申し出た。 (高岡支社編集部・柵高浩)

 親子抱き合いの欅は、神社関係者が12日に雪の影響で枝が幹部分から折れているのを見つけた。市側は当初、保存樹木の指定を解除する手続きを進めようとしたが、地元から対応を疑問視する声が上がり手続きを凍結。樹木医による調査を行い、地元と相談して対応を決めることにした。

 市によると、25日に神社と市、協力を申し出た協会の三者で協議した。市側が「ひどく枯れた部分もあるが、残った枝を保護することで樹木の延命を図ることが望ましい」とする樹木医の診断結果を報告。協会によって樹木の保護や経過観察などが行われることになった。折れた枝の撤去など、今後の作業スケジュールは積雪の状況を見て検討する。

 一連の報道で被害状況などを知った加茂会長は、同神社と同じ市中心部にある富山興業(高岡市博労町)の社長を務める。周囲の声を受け、協会として支援することを決めた。「造園業に携わる者としてできることをしたいという思い。ご神木を救いたい」と語る。

 同神社の上田正宙宮司は「大変ありがたいお話。ご神木をどう守っていけばいいのか専門的なアドバイスをいただきながら、しっかりと取り組んでいきたい」と話した。

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