子どもたちと一緒にマイヤーレモンを収穫する矢沢有紀さん(右から2人目)=中川村片桐

子どもたちと一緒にマイヤーレモンを収穫する矢沢有紀さん(右から2人目)=中川村片桐

長野県 伊那路 グルメ

人気です、マイヤーレモン 中川でハウス栽培

信濃毎日新聞(2018年1月26日)

 上伊那郡中川村片桐の矢沢義幸さん(49)、有紀さん(41)夫妻が育てるマイヤーレモンが人気を集めている。地元の直売所や県内の菓子店などに出荷。下伊那郡阿智村浪合の「治部坂高原ジャム工房」では、2年前から販売するマーマレードが好評で、今年は生産量を2倍にした。夫妻はマイヤーレモンをきっかけに、中川村の知名度を上げたいと意気込んでいる。

 農業・食品産業技術総合研究機構のカンキツ研究興津拠点(静岡市)によると、オレンジとレモンを掛け合わせたマイヤーレモンはオレンジ色がかった黄色で、レモンよりも丸みを帯びている。主な産地は三重県という。

 矢沢夫妻が栽培を始めたのは15年ほど前。旅行先のイタリア・シチリア島のレストランでレモンを目にした。趣味でドラゴンフルーツなどの熱帯果樹をハウス栽培していたこともあり、早速、マイヤーレモンを育てる知人を通じて枝を手に入れ栽培に着手。現在はハウス3棟(計600平方メートル)で年1トンを収穫する。12月から翌年2月までが収穫期だ。

 苦味がなく酸味が強すぎないのが特徴。皮ごと食べることができ、酸味の中にほのかな甘さも感じられる。当初は認知度が低く、地元の直売所で売れ残ることもあったが、口コミなどで徐々に人気が広がっていった。

 南信州産の果物や野菜をジャムにして提供する治部坂高原ジャム工房店長の山木保彦さん(51)は、知人の紹介で矢沢さんのマイヤーレモンを知った。日持ちしないため、「旬の味を長期間、多くの人に食べてもらいたい」とマーマレードにすることにした。

 素材の味を楽しんでもらいたいと、砂糖を控えた。3年目となる今年は、1本150グラム入り(税込み800円)を600〜700本作り、観光客などに中川村産マイヤーレモンをPRしたいと意気込む。

 矢沢さん夫妻は仕事や子育ての傍ら、休日に果樹の手入れをする。葉が全部落ちてしまったり、軟らかい実が幾つもできてしまったりと、栽培はまだまだ試行錯誤というが、有紀さんは「今後、生産量を増やして県内外の菓子店などに多く出荷し、中川村の知名度を上げたい」。生のマイヤーレモンを買い求めるために村外から訪れる人も増やしたいとし、「村内で生産者が増えればいい」と期待している。

 問い合わせは治部坂高原ジャム工房(電話0265・47・1115)へ。

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