タブロー部門の大賞に決まった「夜の冒険」

タブロー部門の大賞に決まった「夜の冒険」

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「武井武雄記念日本童画大賞」発表 岡谷市イルフ童画館

信濃毎日新聞(2018年1月27日)

 岡谷市イルフ童画館は26日、第9回武井武雄記念日本童画大賞(市教育委員会、信濃毎日新聞社など共催)の入賞・入選作品を発表した。市出身の童画家武井にちなむ賞で、大賞は絵本部門が、あさおようさん(33)=那覇市=の「トカゲのともだち」、武井が好んで画題にした「鳥」をテーマに募ったタブロー(1枚絵)部門は小池恵美子さん(37)=東京都大田区=の「夜の冒険」に贈る。

 「トカゲのともだち」は、読書好きのトカゲと友達が欲しい男の子の交流を描いた。絵本部門代表審査員の絵本作家黒井健さんは「トカゲをかわいげに表現し、構図もダイナミック」と評価。作品は共催のフレーベル館(東京)が出版予定で、あさおさんは「緊張感があるが、推敲(すいこう)して、読み手に喜んでもらえる作品にしたい」と語った。優秀賞(諏訪しんきん賞)は坪井奏(かなお)さん(35)=千葉県柏市=の「ぼくだけのひみつ」。

 タブロー部門の「夜の冒険」は、小池さんが「娘たち2人が良い夢を見られるように」と願い、鳥の背中で眠る子どもたちや海の生物などを表現した。代表審査員の童画館の山岸吉郎館長は「武井の精神を引き継いでいる」と話した。優秀賞(信毎賞)には、松森清昭さん(58)=松本市=の「ラムネ瓶の青いかけら#2」が選ばれた。

 小中学生対象の「こども絵本部門」は、最高賞の「イルフ賞」が岡谷市の小学3年小平真央さんの「おしいれの中の洋服」、次いで「ラムラム賞」は諏訪市の中学3年宮沢ななせさんの「月とおに」に決まった。

 童画館は入賞・入選作品の原画などを2月9〜18日に館内で展示し、同11日に授賞式を開く。

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