七尾市ののと鉄道田鶴浜駅で29日、2月11日の同市田鶴浜町の市無形民俗文化財「左義長」で厄よけのために燃やす人形(ひとがた)「御赦免(ごしゃめん)」が飾られ、利用客に田鶴浜特有の風習を紹介している。
御赦免は色鮮やかな和紙をお手玉のように縫い合わせた「頭」と、切り込みを入れて網状にした「尾」を組み合わせた人形で、駅ホームには高さ約3メートルの竹に約20体が飾り付けられた。
旧田鶴浜町中心部では、御赦免を、住吉神社の左義長で正月飾りと一緒に燃やし、病気や災難を追い払うのが習わし。同駅の活用に取り組む「ふるさとの駅を守る会」が、地元の伝統行事を伝えようと、3年前から展示を始めた。
左義長の当日は、神社近くにある健康福祉プラザ「さつき苑(えん)」で「田鶴浜左義長まつり」(本社後援)が開かれ、オーケストラ「オルビスNOTO」の団員によるコンサートや太鼓演奏などが繰り広げられる。