結氷した諏訪湖の上で、氷のせり上がりが大きくなってきた亀裂を確認する宮坂宮司(左)ら=31日午前8時16分、下諏訪町東赤砂

結氷した諏訪湖の上で、氷のせり上がりが大きくなってきた亀裂を確認する宮坂宮司(左)ら=31日午前8時16分、下諏訪町東赤砂

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御神渡り、せり上がる期待 「2、3日中に出現」見込み

信濃毎日新聞(2018年1月31日)

 全面が氷に覆われた諏訪湖で31日朝、割れた氷がせり上がる「御神渡(おみわた)り」出現の可能性が高まった。御神渡りを認定する八剣神社(諏訪市)の宮坂清宮司が、氷の亀裂によってでき、認定の条件となる3本の筋の候補を確認。「2、3日中に御神渡りが出現するのではないか」との見通しを示した。認定されれば2013年1月以来、5季ぶりとなる。

 宮坂宮司によると、起点、終点が明確で諏訪湖を南北に走る2本(一之御渡り、二之御渡り)の筋と、東から西に向かう筋(佐久之御渡り)が交差していると判断した場合、御神渡りと認定する。今季は30日までに南北の1本と東西の1本が候補として確認され、31日朝に南北のもう1本の候補の筋が確認された。

 31日朝の諏訪の最低気温は氷点下8・4度と平年を1・6度下回った。宮坂宮司は諏訪市豊田と諏訪郡下諏訪町東赤砂の湖岸からそれぞれ氷上へ出て筋を確認。氷の厚さは今季最大の8センチだった。

 長野地方気象台によると、県内は今後2週間程度、寒気の影響により気温の低い状態が続く見込み。31日朝の最低気温は、今季最低を記録した信濃町(氷点下15・2度)と野沢温泉(同12・7度)を含めた全30観測地点で氷点下となり、平年を9・6〜0・5度下回った。

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