開発中の生キャラメルの試作品を手に、田悟さん(左から2人目)と打ち合わせる竹端さん(右)ら生徒=小矢部市役所

開発中の生キャラメルの試作品を手に、田悟さん(左から2人目)と打ち合わせる竹端さん(右)ら生徒=小矢部市役所

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小矢部の特産品で生キャラメル 石動高商業科3年の7人開発

北日本新聞(2018年2月2日)

 石動高校商業科の3年生7人が小矢部市の農家と連携し、ハトムギやハチミツなど地元の特産品を使った生キャラメルの開発を進めている。若い世代が興味を持つ特産品づくりを通して、小矢部の活性化に貢献したいと張り切っており、試作品も完成した。

 3年間の学習の締めくくりとなる課題研究で取り組んでいる。クラス内で地元特産品4品の認知度を調査したところ、いずれも低く、高校生をはじめ若い世代向けの特産品を手掛けることにした。

 生キャラメルは持ち歩きがしやすく、そのまま味わえる他、溶かしてパンに塗るなど2通りの楽しみ方ができる。原材料に全国一の生産量を誇るハトムギの粉末や小矢部ブランドのハチミツ、豆乳を入れることにした。田悟農産(畠中町)の加工部門代表で「とやま食の匠」の田悟敏子さん(66)が調理場所提供やアドバイスで協力している。

 生キャラメル作りは、最初は色が安定せず食感もまちまちだった。火加減などを変えながら何度も作り直し、ようやく安定した仕上がりとなった。

 試作品は、ハトムギを使った生キャラメルをアピールするため仮称「ハトキャラ」とし、若者向けのラベルにした。商品POPも作るなど商品化実現に向け検討している。市シンボルキャラクターのメルギューくんの形の商品にしたら、土産としても使えるといった意見も出ている。

 7人は2日に校内で行われる3年商業科課題研究発表会で取り組みを報告する。中島理子さんは「みんなの感想も聞き、次につなげたい」、リーダーの竹端万結さんは「小矢部市の活性化につながる商品になったらうれしい」と話す。田悟さんも「若い世代に買ってもらえる特産品が必要と感じていた。生徒の思いを何とか実現したい」と商品化に協力する考えだ。

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